革製品を製作するのに欠かせないのが、様々な機械です。
TSUKIKUSAでもいくつかの機械を使用していますが、その中でも欠かせないのが、ミシンと漉き機のふたつ。
ミシンは、ご家庭にある方も多いと思いますが、基本的な部分は変わりません。
ただ革という特殊な素材を扱うための、工業用ミシンですので、違う部分も多くあります。
まず腕ミシンであること。革は、生地ほど自由が利きませんので、立体的なものを縫製したり、狭い部分を縫うために、腕ミシンを使用しています。
また、分厚い革になるとかなりの固さになるので、モーターもパワーのあるものを使っています。
漉き機はその名の通り、革を漉いて、薄くするための機械で、その中でも革のヘリ部分を薄くする、「ヘリ漉き機」を使用しています。
革小物は特に、0.1mm単位の厚みの差が、パーツを重ねていくことで、大きな違いとなり、仕上がりが違ってくるので、厚みの調整が重要な工程です。
ミシンは仮になくても手縫いでキレイに仕上げることも可能ですが、ヘリ漉きについては、手でできないわけではないですが、かなりの時間を要するものなので、一番に必要な機械と言ってもいいかもしれません。
機械も道具と同じく、既成のものから、部分的に削ったり、パーツをつけたりして、自分が使いやすいように改良していきます。
そういったことを繰り返していくことで「自分の機械」になっていきます。