2019/07/11 08:30
裁断機(クリッカー)を使っての裁断は、抜き型を革にのせて、ボタンを押すと抜けるので、ミシンや漉き機と違って特別に技術が必要なわけではありません。
ただ、知識と経験が一番必要なのは裁断なのではないかと思っています。
革の持っている傷や、伸び方向など革の特性を理解すること。
そして、どのパーツがどの部分に使われるか、完成した時にどの部分に負荷がかかるかなど、作る製品に対する理解。
更には少しでも無駄を出さないため、一つの製品を裁断しながらも、他の製品の在庫状況や、製作予定を踏まえた上で適切な形があれば裁断しておくなど、目の前の仕事以外のことも想像しながら作業を進める必要があります。
集中力を要する上に、数が多いと一日仕事になるのでとても疲れるのですが、それだけに終わった時には達成感もある作業です。
とはいえ裁断だけでは全体の作業の中の一割程度…ここからまだまだ作業が続きます。