個人的な話ですが、今日1月15日は私にとって、革製品をつくる仕事をはじめて10年となる節目の日です。
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TSUKIKUSAとしては今で4年半ほどとなりますが、独立前に働かせていただいていたレザーブランドでの5年半を合わせると、今日でちょうど10年。
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10年ひと昔などと言いますが、随分前のことのようにも、つい最近のことのようにも感じて、不思議な感覚です。
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ただ、ひとつ言えることは、10年前には、こうして「TSUKIKUSA」という、自分のブランドをしていることは全く想像出来ていなかったわけで、色んなことがありつつも、コツコツと続けてきて良かったなと思います。
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「思えば遠くへ来たもんだ」と詠ったのは中原中也ですが、本当にいつのまにか遠くへ来たような心持ちです。
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10年を迎えたからと何かが変わるわけではないですが、むしろ変わらず真面目にコツコツと、自分の良いと思うものをつくっていけたらと思います。
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写真はこの10年使い続けてきた道具。
買い足し買い足しなので、丸々10年使っているものは意外に少なかったですが、古いものほど愛着もあります。
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*さっきの中原中也の詩は「頑是ない歌」という詩です。同年代(30代半ば)の方にはなかなか沁みる詩ではないかと思うので、良かったら検索してみてください。