製品について

Q傷や汚れなどつきやすい素材ですか?
A植物タンニンなめしの牛革を使用しておりますので、傷などつきやすい革になります。 ただし、使用していただく中で表面の色味や艶感など大きく変化していく素材ですので、使い込んでいただくと傷も目立たなくなります。 革の経年変化を楽しみたいお客様にオススメの製品です。
Qオーダーメイドはしていますか?
A形からのオーダーメイドは受け付けておりません。 既存アイテムのカラーオーダーについては原則、催事等、直接接客させていただける場に限り受け付けております。 ただし、SNS等で過去の製作例をご覧いただいて、配色など決まっているようでしたら、お受けいたします。 カラーオーダーについては、勝手ながら、代金先払い・返品不可とさせていただきます。 オーダー工賃・納期など詳細は別途お問い合わせください。

納期・配送について

Q納期はどのくらいかかりますか?
A現在、ご注文から5日以内(土日・祝日を除く)で発送しております。製品により出荷までの期間が変わりますので、各製品ページをご確認ください。 但し、催事・イベント等への出店により、納期が余計にかかる場合もありますのでご注意ください。 その際は、各製品ページにてお知らせいたします。 お客様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、一人で製作・販売しておりますので、ご理解いただけますと幸いです。
Q配送業者はどこですか?
Aヤマト運輸の宅急便コンパクトにて配送いたします。 日にち、時間をご指定いただけます。

返品・交換について

Q商品を返品したい
A商品が不良品の場合、または誤配送の場合のみ、返品をお受けいたします。お客様都合での商品の返品は承れません。あらかじめご了承ください。
Q商品を交換したい
A商品に不備があった場合のみご対応させていただきます。誠に申し訳ございませんが、お客様のご都合による交換は出来かねます。あらかじめご了承ください。 尚、素材の性質上、革表面に革が元々持っている、傷、シワなどが見える場合があります。 ご理解の上、ご注文いただきますようお願いいたします。 *製品詳細ページ下部、注意事項をご確認ください。

2020/04/18 10:30

今日は第二段、「ヘリ漉き」についてです。

ヘリ漉きと聞いても、なんのことやらかもしれませんが、革のヘリ(端っこ)部分の厚み調整のことです。

ちなみに、その前段として、革一枚の段階、もしくはパーツにした段階で、一度全体の厚みを調整する、「面漉き」をしています。

面漉きのための機械(バンドナイフ)はかなり大がかりなもので、価格も高く、私は持っていないため、専門の漉き屋さんに加工をお願いしています。なので、ここでは省略します。

さて、本題のヘリ漉きです。

ヘリ漉き…それは完成した時には見えないですが、仕上がりの良し悪しを決めると言っても過言ではない、重要な工程です。

ヘリ漉きには、大きく分けて3つの方法があります。

1.斜め漉き
パーツが重なる部分の厚みを抑えるための漉き方。これをすることで、全体の印象をシャープにして、分厚すぎない、自然な手触りとなります。

2.ヘリ返し
革の端の部分だけを折り返すヘリ返しの時にする漉き方です。TSUKIKUSAでは、カード段のパーツで特に多用しています。決まった幅だけ薄く漉くことで、漉いた部分と、漉いてない部分に段差を付けて、折り曲げやすく仕上げます。

3.溝漉き
パーツを折り曲げるために、部分的に溝を付ける漉き方です。
角度をつけて曲げる場合は狭い幅で、広めのRの場合は広めの幅でと、場所によって幅や深さが変わります。

これらの漉き方を組み合わせて、ひとつの製品を作っていきます。
部分的に革包丁を使うこともありますが、ほとんどの作業はヘリ漉き機を使います。

回転する丸い刃に対して、抑えの高さや角度を調節して、イメージの漉き方に持っていきます。
漉くという作業自体にもある程度の技術、経験が必要ですが、何よりも刃を研ぐことが上手に出来るか否かが全てと言ってもいいくらいです。

漉きの作業は0.1mm単位で厚みを調整していく、本当に繊細な作業です。
また革は一枚一枚、柔らかさやハリ感が違うため、その誤差を少なくするために、あえて厚みを変えて、製品になった時に均一になるように調整したりもします。

はじめに書いた通り、これらは全て完成した時には見えません。でも見えないからこそ、仕上がりに差が出る、大事な工程です。

〈ヘリ漉きに使う道具など〉
○漉き機
○(部分的に)革包丁