製品について

Q傷や汚れなどつきやすい素材ですか?
A植物タンニンなめしの牛革を使用しておりますので、傷などつきやすい革になります。 ただし、使用していただく中で表面の色味や艶感など大きく変化していく素材ですので、使い込んでいただくと傷も目立たなくなります。 革の経年変化を楽しみたいお客様にオススメの製品です。
Qオーダーメイドはしていますか?
A形からのオーダーメイドは受け付けておりません。 既存アイテムのカラーオーダーについては原則、催事等、直接接客させていただける場に限り受け付けております。 ただし、SNS等で過去の製作例をご覧いただいて、配色など決まっているようでしたら、お受けいたします。 カラーオーダーについては、勝手ながら、代金先払い・返品不可とさせていただきます。 オーダー工賃・納期など詳細は別途お問い合わせください。

納期・配送について

Q納期はどのくらいかかりますか?
A現在、ご注文から5日以内(土日・祝日を除く)で発送しております。製品により出荷までの期間が変わりますので、各製品ページをご確認ください。 但し、催事・イベント等への出店により、納期が余計にかかる場合もありますのでご注意ください。 その際は、各製品ページにてお知らせいたします。 お客様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、一人で製作・販売しておりますので、ご理解いただけますと幸いです。
Q配送業者はどこですか?
Aヤマト運輸の宅急便コンパクトにて配送いたします。 日にち、時間をご指定いただけます。

返品・交換について

Q商品を返品したい
A商品が不良品の場合、または誤配送の場合のみ、返品をお受けいたします。お客様都合での商品の返品は承れません。あらかじめご了承ください。
Q商品を交換したい
A商品に不備があった場合のみご対応させていただきます。誠に申し訳ございませんが、お客様のご都合による交換は出来かねます。あらかじめご了承ください。 尚、素材の性質上、革表面に革が元々持っている、傷、シワなどが見える場合があります。 ご理解の上、ご注文いただきますようお願いいたします。 *製品詳細ページ下部、注意事項をご確認ください。

2020/04/22 09:47

今日は縫製のお話です。

革製品をつくる、というと、縫製をしている姿を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
ある意味で、革製品をつくる中では、ハイライトと言えるかもしれません。

縫製は、手縫いと、ミシン縫いの二通りの方法があります。
この違いについては、また何か機会がある時に書きたいと思いますが、TSUKIKUSAでは、部分的に手縫いをすることはありますが、基本的にほぼミシンで縫製をしています。

縫製が他の作業と大きく違うのは、失敗がはっきりと目に見えるということです。
縫製が曲がったり、ピッチが大きく乱れたり、出来ていないことは出来ていないと分かるので、ある意味やりやすい作業です。

よくお客様に「よくこんな真っ直ぐ縫えるね」というお声をかけていただくことがあるのですが、普通の縫製の場合は、断面部分をガイドにあてて縫うので、そんなに難しいことではありません。
ただ、何かしらの構造でガイドを当てられない部分や、途中で厚みが大きく変わる部分、裏側を確認しづらい部分などは、やはり感覚に頼るところも多いので、とにかく数を縫っていく中で、持ち方や、力の入れ具合を掴んで、イメージ通りに縫えるようになっていくしかありません。

ミシン縫いの場合、難易度の高い縫製として、ラウンドファスナータイプの縫製などあげられますが、これは縫っている最中に裏側が確認できないということがやりづらさの大きな原因です。
しかし、結局は縫製の技術よりも、その前段階の貼り合わせをいかに正確に出来ているかで決まってくるので、準備をしっかりするということが一番大事になってきます。

ミシンを踏みはじめた頃と、今と、何が変わったかを考えてみると、経験を重ねたことで予測する力がついたことです。
「このくらい押しながら踏めばこの辺に針が落ちるな」とか「このまま進むと、ここで失敗しそう」とかいうことを感覚的に感じるようになっていくので、そうすると失敗も減るし、作業スピードや正確性もあがってきます。

ただこればかりは口で説明のしようがないので、とにかく沢山ミシンを踏んで、失敗して、失敗の原因を考えて、改善するということの繰り返しです。

とは言え、今でも時々失敗をすることがあります。
その多くは気持ちが焦っていたり、他の部分に気を取られていたり…結局気持ちを整えるということが大切なのかもしれません。

縫製は、他の作業と違い、失敗すると、その時点で材料に穴が開いて、修正がきかないので一瞬のミスが命取りとなります。
材料も無駄になれば、そこまで積み上げてきた作業時間も全て無駄にしてしまいます。
モノが形になっていく楽しい工程である反面、最も神経を使う、集中力が必要な工程です。

<縫製に使う道具>
ミシン縫いの場合
○ミシン
○針
○糸
手縫いの場合
○菱目打ち
○菱切り
○ハンマー
○ウマ
○針
○糸