製品について

Q傷や汚れなどつきやすい素材ですか?
A植物タンニンなめしの牛革を使用しておりますので、傷などつきやすい革になります。 ただし、使用していただく中で表面の色味や艶感など大きく変化していく素材ですので、使い込んでいただくと傷も目立たなくなります。 革の経年変化を楽しみたいお客様にオススメの製品です。
Qオーダーメイドはしていますか?
A形からのオーダーメイドは受け付けておりません。 既存アイテムのカラーオーダーについては原則、催事等、直接接客させていただける場に限り受け付けております。 ただし、SNS等で過去の製作例をご覧いただいて、配色など決まっているようでしたら、お受けいたします。 カラーオーダーについては、勝手ながら、代金先払い・返品不可とさせていただきます。 オーダー工賃・納期など詳細は別途お問い合わせください。

納期・配送について

Q納期はどのくらいかかりますか?
A現在、ご注文から5日以内(土日・祝日を除く)で発送しております。製品により出荷までの期間が変わりますので、各製品ページをご確認ください。 但し、催事・イベント等への出店により、納期が余計にかかる場合もありますのでご注意ください。 その際は、各製品ページにてお知らせいたします。 お客様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、一人で製作・販売しておりますので、ご理解いただけますと幸いです。
Q配送業者はどこですか?
Aヤマト運輸の宅急便コンパクトにて配送いたします。 日にち、時間をご指定いただけます。

返品・交換について

Q商品を返品したい
A商品が不良品の場合、または誤配送の場合のみ、返品をお受けいたします。お客様都合での商品の返品は承れません。あらかじめご了承ください。
Q商品を交換したい
A商品に不備があった場合のみご対応させていただきます。誠に申し訳ございませんが、お客様のご都合による交換は出来かねます。あらかじめご了承ください。 尚、素材の性質上、革表面に革が元々持っている、傷、シワなどが見える場合があります。 ご理解の上、ご注文いただきますようお願いいたします。 *製品詳細ページ下部、注意事項をご確認ください。

2020/04/28 21:00

最終回は「コバ磨き」。
革製品をつくる上では、仕上げとなる作業です。

コバ磨きについては、それをやる人の数だけやり方がある、といってもいいくらい色々なやり方があります。
個人的な考えではありますが、最終的にキレイに仕上がれば、そのアプローチの方法は何でも良いと思っています。

また、他の作業と違って、基本的にコバ磨きはやればやるほどキレイになる(顔料で仕上げる場合は別ですが)ので、早く、キレイに仕上げることを重視しています。

コバ磨きにおいて、最も重要なことは、磨きはじめる前にいかに断面を整えておくか、ということです。
断面を整えないで磨いては、どんなに繰り返しても、キレイには仕上がりません。

この整え方も素材や形状によって変わるので、多岐にわたりますが、TSUKIKUSAの場合はおおまかに二通りの方法を使い分けています。

まず、平面的な貼り合わせのものは、仕上がり寸法より各辺2mmずつ大きく作って、それを革包丁で2mmカットするという方法をとっています。
極論を言うと、コバが一番キレイに整うのは、よく切れる包丁で切った裁断面です。均一に、真っ直ぐに断面が揃うので、そこにコバ液をつけて布で磨きあげていきます。
レザークラフトの経験がある方だと、角が立ちすぎないかと思う方もいるでしょうが、私の場合はその後に手で磨いていくので、磨く段階で角を潰して、丸みをつけています。
この方法は、はじめにあげた早く、キレイになるというのがいい点ですが、根本的に裁断の技術が必要ですし、立体的な構造では出来なかったり、革の繊維がつまった、ある程度硬さのある革でないとやりづらかったりと制約も多く、これだけでは色々なものはつくれません。

もう一つの方法は、貼り合わせたコバを削って、ペーパーをあてて整えていく方法です。
わりとこの方法が一般的ではないかと思います。
コバを削るのは、豆鉋(マメカンナ)を使う時と、グラインダーを使う時があります。
私の場合はグラインダーをメインで使いますが、一辺が長いパーツの場合や、構造上グランダーを当てづらい場所では鉋を使います。
ある程度まで削り込んだ上で、ペーパーで整えていき、コバ液を塗って、手磨きという流れです。

最後の磨きの部分についても、ルーターなどでバフ磨きをするという方法もあります。
また、コバに塗るものも、染料で色を入れる人もいますし、コバ液についてもたくさん種類があって、それぞれ特性も違います。
私もクロム鞣しの素材の時は顔料で仕上げるので、また違った仕上げ方をしています。
更には蜜蝋仕上げというのもありますが、それについても書き出すと長くなるので、ここでは割愛します。

いずれにせよコバの仕上げ方は人それぞれ。
キレイに仕上げることで、全体の印象を大きく変える大切な部分ですが、同時に作り手の考え方が現れる部分になります。

<コバ磨きに使う道具など>
○革包丁
○グラインダー
○バフ
○豆鉋
○ペーパー
○スリッカー
○クロス
○染料
○顔料